レーザーのように、単一の波長でメラニンを破壊するのではなく、波長500-1200nmの広範囲の光をお顔全体に照射するしみ・美肌治療です（フォトセラピー）。
波長が広範囲であるため、しみ・そばかす・くすみなど、メラニン色素が原因の病変に有効なだけでなく、毛細血管拡張症（赤ら顔）にも効果があります。

フォトセラピーで表皮に熱が加わり、肌のターンオーバーが早まることで、しみやくすみへの効果以外に、きめを整え、はりを出す効果も期待されます。

定期的に照射を行うことで、肌の若返り（スキンリジュビネーション）や、抗老化（アンチエイジング）効果を得ることができます。

月に１回、３〜5回程度の施術をおすすめしています（１回の施術は15分程度です）。

• レーザーに比べ、お肌への負担を最小限にしながら、しみやくすみを徐々に薄くしていく治療です。ダウンタイムがなく当日からお化粧が可能です。
• 当院ではサイノシュアー社のICON MaxGを使用しております。特許技術であるアクティブコンタクトクーリングで、施術中は接触面を8-10℃に保ち、高い冷却効率で痛みややけどのリスクを軽減します。

2種類の異なる波長をもつレーザーによって、皮膚の浅い場所にあるしみ、深い場所にあるしみやあざを治療します。

532nmの波長では、老人性・日光性色素斑やそばかすの治療が可能です。フォトセラピーに比べ、メラニンを直接破壊するため、１回の施術で薄くすることが可能です。その代わりにダウンタイムがあり、施術後は軟膏やテープを貼り、日焼けを防ぐなどのアフターケアが重要となります。

1064nmの波長は、深在性のしみやADM(後天性真皮メラノサイトーシス）の治療に効果的です。

小さなほくろも適応となります。

レーザートーニングは、通常のレーザーやフォトセラピーでは治療が難しい肝斑や炎症後色素沈着に効果的な治療です。QスイッチNd:YAGレーザー（TRIBEAM)のPTPというトーニング専用モードで、炎症を起こさせない低出力設定で照射を行います。ルビーレーザーなど、他のレーザーを通常の出力で照射すると、メラニンを直接破壊する代わりにメラノサイトが炎症で刺激され、肝斑の増悪につながります。トーニングは、メラニンを作る細胞の活動を低下させることにより、お肌への刺激や炎症を最小限に、肝斑などを薄くする効果があるとされています。

• ダウンタイムがなく、直後からお化粧が可能です。
• レーザー照射後の熱作用により、お肌のハリを出し、きめを整える効果もあります。
• 肝斑の場合は1~2週間に１回の施術を、5~8回程度行うことをおすすめしています。

＊肝斑の治療にはトラネキサム酸の内服治療が有効です。併用をおすすめしています。

トラネキサム酸はメラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぎます。レーザーやフォトセラピーの前後に、美白ケアをしたい方、乾燥による小じわが気になる方に効果的です。

ハイドロキノンもメラニンの生成を抑える美白効果があり、しみやくすみが気になる方にお勧めです。デリケートなお肌の方用に、低濃度タイプもご用意しています。

シナール・トランサミンの内服は、肝斑治療のスタンダードであり、最も効果が期待される治療法です。フォト治療と併用することで、よりお肌のくすみ改善と明るさの回復効果が得られます。

内服治療でも残ってしまう肝斑にはトーニングが効果的です。