こんにちは 院長の五来です。
肝斑治療の歴史は長いですが、しかし未だに決定的な治療法がない分野です・・・。
厄介なのは、その本態が炎症性であること。メラニンが様々な原因から、炎症性に作られてしまうので、
これを何とか抑える、鎮静する。というのが、治療の本質だったりします。
普通のしみやそばかすみたいに、やっつけに行くと刺激してしまって逆効果だったりする訳です。
ですので、正しい診断と治療方針で、まさに”コントロール”していくことがとても大切だと思います。
そこで重要なのがカウンセリングと肌画像診断機による画像診断。
カウンセリングでは、これまでのしみや肝斑の治療歴、スキンケアの方法などを伺って、
肌画像と照らし合わせながら評価していきます。
そして治療にある程度時間(期間)をかけることも大切です。治療経過を見ていく間に、分かってくることも多いからです。
インスタグラムにも写真をアップさせていただいた、49歳女性の方です。
初診でいらっしゃった時から、以下を始めました。
・シナール・トラネキサム酸の内服
・月1回のケアシス(エレクトロポレーションによるビタミンCとトラネキサム酸の経皮導入)
・月1回の肌画像診断機(re-Beau2)による写真撮影とカウンセリング
・擦らない洗顔などのスキンケアの見直し
6ヶ月経過後の写真が右側となりますが、機器の使用はケアシスのみで、とても良く改善しています。
後半にハイドロキノン外用を追加しました。
ご本人の努力による、擦るらないスキンケアへの習慣改善による効果も、とても大きいと思います。
もちろん、こういった治療のみではなかなか改善しないケースもありますが、
大切なのは、カウンセリングや画像診断で、その方の肌歴史と肌の現状を把握すること。
その上で、個別の治療プランをご相談する。そして治療経過を一緒に共有しながら、その治療効果を評価して、
時に修正や追加を行っていくことではないでしょうか。
^_^