こんにちは 院長の五来です。
ブログではだいぶご無沙汰しております。
今回は深在性のしみについてです。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などの、メラニンが真皮層に存在するしみ。
普通のしみと決定的に異なる特徴は、メラニンが表皮層のターンオーバーに乗っかってこないということです。
深いところにあるので、フォトの光や通常のレーザーの波長では届かないということもありますが、
壊しても浮いてこないのです。
ですので、長い波長で深部照射して(痛いです。表面麻酔が必須です。)、
貪食細胞に破片を吸収してもらって薄くしていくことになります。
ここで必発なのがPIH。炎症性色素沈着と言って、一過性ですがしみが濃くなります。
3~4ヶ月待つと、PIHが落ち着きはじめ、少し薄くなったもとのシミが表れてきます。
これを何度か繰り返す、ちょっと長いスパンで行う治療です。
ルビーレーザーの方が、ダウンタイムは長めですが、回数は少なくて済むと思います。
当院のTribeamは、Q スイッチNd:YAGレーザーで、
ダウンタイムが少ないのが特徴です。
照射直後にステロイド軟膏を塗布しますが、翌日からお化粧が可能です。
特にシールなどを貼る必要はありません。
通常3~4ヶ月に1回の治療を、3~4回施行することをお勧めしています。
フォトセラピーやレーザー治療を行っても、なかなか薄くならないしみ。
ADMかもしれません。